107H30 52歳の男性。大量飲酒を主訴に妻に伴われて来院した。23歳か…

52歳の男性。大量飲酒を主訴に妻に伴われて来院した。23歳から飲酒を始め、10年前からは日本酒1升を毎日飲酒していた。この半年間は朝から飲酒し、食事量が減少し、仕事も休みがちになった。健康診断で肝機能障害を指摘されている。意識は清明で、静穏である。このままではいけないと説明したが、本人は「酒を飲まないと眠れない。酒はやめようと思えばやめられる」と述べている。
対応として適切なのはどれか。

1. 節酒を勧める。
2. 抗酒薬を妻に渡す。
3. 抗精神病薬を処方する。
4. 閉鎖病棟に入院させる。
5. 自助グループへの参加を勧める。





70歳の女性。舌の疼痛を主訴に来院した。舌に白色病変を認める。病変部から採取した白色物質の苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法の写真を示す。
治療として適切なのはどれか。

1. 抗真菌薬を塗布する。
2. 抗菌薬を経口投与する。
3. 白色病変部の舌を部分切除する。
4. オピオイドで疼痛コントロールを行う。
5. 副腎皮質ステロイド含有軟膏を塗布する。





63歳の女性。血便を主訴に来院した。4か月前から便に血が混じるようになり、持続しているため心配して受診した。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧124/66mmHg。血液所見:赤血球350万、Hb 10.3g/dl、Ht 30%、白血球6,600、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/dl、AST 25IU/l、ALT 33IU/l、LD 300IU/l(基準176〜353)。注腸造影像(A)と肛門縁から3cmの部位の大腸内視鏡像(B)とを示す。
次に行う検査として適切なのはどれか。

1. 胸腹部CT
2. 直腸内圧測定
3. 腹部血管造影
4. 超音波内視鏡検査
5. 半年後の大腸内視鏡検査





25歳の既婚女性。月経周期は30〜40日である。最終月経は昨年の12月1日から5日間で、今年の1月12日に市販のキットで妊娠検査を行ったところ陽性であったため同日受診した。腟鏡診で分泌物は白色少量である。子宮は鵞卵大で軟。経腟超音波像を示す。妊娠初期と診断し患者に伝えた。
現時点での対応についての説明として適切なのはどれか。

1. 「経過観察とします」
2. 「止血薬を処方します」
3. 「子宮収縮抑制薬を処方します」
4. 「直ちに子宮内容除去術を行います」
5. 「本日もう少し診察して分娩予定日を決めます」





35歳の男性。昨日上腹部痛を訴え診療所を受診した患者が、腹痛が増悪したため再び来院した。今朝から右下腹部に痛みが移動しているという。昨日の診察では上腹部に軽度の圧痛があったが、本日は腹部の診察で右下腹部に限局した圧痛を認める。
次に行うべき対応として最も適切なのはどれか。

1. 診療所で経過観察する。
2. 翌日の再受診を指示する。
3. 鎮痛薬を処方し帰宅させる。
4. 数時間後の再受診を指示する。
5. 手術可能な医療機関へ紹介する。





61歳の男性。両手のしびれ感を主訴に来院した。半年前から両手指のしびれ感を自覚していた。徐々に食事動作や書字動作がしにくくなり、歩行時の足のもつれも生じるようになったため受診した。上肢の巧緻性の低下と下肢腱反射の亢進とを認める。頸椎単純エックス線写真を示す。
考えられるのはどれか。

1. 変形性脊椎症
2. 強直性脊椎炎
3. 黄色靭帯骨化症
4. 後縦靭帯骨化症
5. 椎間板ヘルニア





1か月の乳児。発熱を主訴に来院した。2日前から38℃の発熱があり、母乳の飲みが悪く、一日中機嫌が悪いため受診した。咳嗽と鼻汁とを認めない。同胞はおらず、両親と患児の3人で生活している。両親に発熱と感冒症状とを認めない。体温38.7℃。心拍数128/分。呼吸数30/分。SpO2 96%(room air)。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。皮疹を認めない。血液所見:赤血球420万、Hb 13.5g/dl、Ht 40%、白血球19,300(桿状核好中球15%、分葉核好中球65%、好酸球1%、好塩基球1%、単球1%、リンパ球17%)、血小板40万。CRP 5.2mg/dl。
親への説明として適切なのはどれか。

1. 「外来で点滴をしましょう」
2. 「入院して検査や治療を行いましょう」
3. 「解熱薬を使用しながら経過をみましょう」
4. 「外来で経口抗菌薬による治療を開始しましょう」
5. 「お薬は使わずに外来で明日まで経過をみましょう」





33歳の女性。不安感、不眠および頭重感を主訴に来院した。初診時、外来担当医は、患者に対して抗不安薬であるジアゼパム2mg、1日3回の内服処方のつもりで処方箋を交付した。2週後、患者によると不眠と頭痛とは軽減したが、日中の眠気が強くふらつきが出るという。電子カルテ上の履歴を確認したところ、ジアゼパムが1回2mgではなく5mg、合計1日15mgで処方箋が交付されていた。担当医は1日15mgまでは保険診療での処方が可能であることはあらかじめ知っている。
担当医がまず患者にかける言葉として適切なのはどれか。

1. 「薬がよく効いているようなので転倒に注意してください」
2. 「前回に調剤の段階で誤って薬の量が多く出てしまったようです」
3. 「あなたには少し量が多すぎたかもしれないので薬を減量します」
4. 「あなたにはこの薬があわないようですから種類を変えてみましょう」
5. 「前回に処方した薬の量が誤っていました。申し訳ございませんでした」





70歳の女性。脳梗塞を発症し、病院での急性期治療とリハビリテーションを終えて退院した。動作は緩慢であるが日常生活に支障はない。月1回、外来で降圧薬と抗凝固薬とを処方されている。介護保険の申請をしたが非該当と判定された。
介護予防について主治医が勧める相談先として適切なのはどれか。

1. 保健所
2. 福祉事務所
3. 市町村保健センター
4. 精神保健福祉センター
5. 地域包括支援センター





56歳の男性。食思不振と体重減少とを訴え検査入院となり、病期Ⅳの胃の低分化腺癌と診断された。近日中に家族と面談することになったが、患者本人は「家族には必ず治る状態であると伝えて欲しい」と希望した。
医師の最初の返答として適切なのはどれか。

1. 「嘘をつくことはできません」
2. 「どうしてそうおっしゃるのですか」
3. 「ご家族との面談を中止しましょう」
4. 「あなたからご家族にお伝えください」
5. 「ご家族にはもっと軽い病状であると伝えましょう」





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