108A43 64歳の男性。定期的な経過観察のため来院した。自覚症状はない…

64歳の男性。定期的な経過観察のため来院した。自覚症状はないが、1年前の健康診断でGIST<gastrointestinal stromal tumor>を疑われ、経過観察のため受診した。上部消化管内視鏡像と腹部造影CTとを示す。1年前と比較して約1.5倍の直径であった。腹部造影CTでは胃病変を認めるが、胃以外に異常はない。
 治療として適切なのはどれか。

1. 抗癌化学療法
2. 放射線療法
3. 胃局所切除術
4. 噴門側胃切除術
5. 胃全摘術





76歳の女性。高血圧、脂質異常症および陳旧性心筋梗塞の定期受診のため来院した。5年前に急性心筋梗塞と診断され、経皮的冠動脈インターベンションを受けている。以後、胸痛発作はないが、階段や長く歩いたときに息切れを感じている。脈拍64/分、整。血圧122/80mmHg。呼吸数14/分。SpO297%(room air)。頸静脈の怒張を認めない。左側臥位でⅣ音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。両側の下肢に軽度の浮腫を認める。本日の心電図を示す。
 患者への説明として適切なのはどれか。

1. 「脈が速すぎるようです」
2. 「左脚ブロックが認められます」
3. 「心房細動の状態になっています」
4. 「高血圧による左室肥大が認められます」
5. 「心筋梗塞のあとが左心室の前側と下側にあります」





40歳の男性。乏尿と呼吸困難とを主訴に救急外来を受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。冷汗と下腿浮腫とを認める。Ⅲ音とⅣ音とを聴取する。両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。脈拍108/分、整。血圧72/50mmHg。呼吸数28/分。血液生化学所見:クレアチニン1.8mg/dl、Na134mEq/l、K3.8 mEq/l、Cl100 mEq/l、脳性ナトリウム利尿ペプチド<BNP>840pg/ml(基準18.4以下)。動脈血ガス分析(room air):pH7.32、PaCO2 30Torr,PaO2 62Torr、HCO3-l5mEq/l。エコー図(傍胸骨左縁長軸像)を示す。
 まず投与すべき治療薬で適切なのはどれか。

1. β遮断薬
2. ドパミン
3. ジギタリス
4. ニトログリセリン
5. アンジオテンシン変換酵素<ACE>阻害薬





63歳の女性。隣家とのトラブルを主訴に家族に連れられて来院した。大学卒業後結婚し、主婦として問題なく過ごしていた。60歳ころから、明らかな誘因なく隣家の男性が家の中を覗いていると言うようになり、警察に相談することがあった。さらに、変な薬を家の中に送り込んで殺そうとしていると言うようになり、頻回に隣家に抗議し、隣家の前で罵倒することもあった。昨日は包丁を持って隣家に入り込み、警察沙汰になった。受診時、病識は欠如していた。身体的に明らかな問題は認められなかった。医療保護入院となり、一時拒薬がみられたものの抗精神病薬により約1か月で病的体験は軽減し、2回の外泊でも問題となる行動は示さなかった。また家事を以前と同じようにこなすこともできたことから退院することになった。
 退院時の家族に対する説明として適切なのはどれか。

1. 「精神病症状は再燃する可能性があります」
2. 「服薬は患者自身に任せておけば大丈夫です」
3. 「今後自閉的な傾向が現れてくる可能性が高いと思います」
4. 「妄想については、現実ではないと説得し続けてください」
5. 「リハビリテーションのためにデイケアに通所しなければなりません」





78歳の女性。手指振戦と動作緩慢とを主訴に来院した。1年前から手指の震えが出現し、次第に動作が緩慢になっていた。半年前から物忘れを自覚していた。1か月前から、誰もいないのに「人が座っている」と訴えたり、「蛇がいる」と怖がったりするようになったため、1週前にリスペリドンを少量投与したところ、四肢の筋強剛と流涎とを認めるようになった。
 この疾患にみられるのはどれか。

1. 側頭葉内側の萎縮
2. 後頭葉の糖代謝の亢進
3. 後部帯状回の血流低下
4. 心臓交感神経機能の亢進
5. 基底核ドパミン取り込みの低下





78歳の男性。微熱と血痰とを主訴に来院した。2か月前から咳嗽と喀痰とを自覚していた。1か月前から微熱と全身倦怠感とを自覚するようになり、1週前から血痰が出現するようになったため自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真と胸部単純CTにて異常を指摘された。カルバペネム系抗菌薬で治療されたが改善がないため紹介されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長162cm、体重60kg。体温37.6℃。脈拍72/分、整。血圧112/68mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球418万、Hb 14.5g/dl、Ht 41%、白血球9,300(桿状核好中球10%、分葉核好中球45%、好酸球 1%、単球10%、リンパ球34%)、血小板34万。CRP 5.0mg/dl。自宅近くの医療機関での胸部エックス線写真と肺野条件の胸部単純CTとを示す。
確定診断に有用な検査はどれか。

1. 結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法<IGRA>
2. 喀痰抗酸菌PCR法
3. 喀痰塗抹検査
4. 喀痰嫌気培養
5. PET/CT





24歳の男性。臨床研修医。HIV感染者の採血で用いた針を誤って自分の指に刺した。同部位に出血はない。既往歴に特記すべきことはない。
投与が推奨されるのはどれか。

1. 抗HIV薬
2. HIVワクチン
3. 免疫グロブリン
4. インターフェロン
5. 副腎皮質ステロイド





76歳の女性。見えにくいことを主訴に来院した。10年前に糖尿病を指摘され経口血糖降下薬を内服している。起床時に物が二重に見えることに気付き受診した。意識は清明で頭痛はなく、複視は左方視で増強する。眼瞼下垂はない。瞳孔径は両側3mmで対光反射は正常である。四肢筋力低下はなく、手袋靴下型の軽度の表在・深部感覚低下を認める。四肢の腱反射は全体に左右差なく減弱している。来院時血糖112mg/dl、HbAlc(NGSP)6.4%(基準4.6~6.2)。正面視を指示した際の眼位を示す。
 正しいのはどれか。

1. 右外転神経の麻痺がある。
2. 抗GQ1b抗体が陽性になる。
3. 脳動脈瘤による圧排が原因として考えられる。
4. 速やかに副腎皮質ステロイドのパルス療法を行う。
5. 複視の予後は良好である。





36歳の女性。分娩後の頭痛と視野障害を主訴に来院した。妊娠28週ころから頭痛、30週から左眼の視野障害が出現した。多尿や多飲はない。身長165cm、体重62kg。脈拍76/分、整。血圧118/74mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。対面法による視野検査により両耳側に欠損を認める。尿所見:比重1.024、蛋白(―)、糖(―)。血液生化学所見:AST 33 IU/l、ALT 17 1U/l、クレアチニン0.6mg/dl、血糖 92mg/dl、総コレステロール124mg/dl、Na l40mEq/l、K 3.8mEq/l、Cl 104mEq/l、アンジオテンシン変換酵素<ACE>18U/l(基準8.3~21.4)、TSH 0.15μU/ml(基準0.2~4.0)、FT4 0.74ng/dl(基準0.8~2.2)、ACTH 11.4pg/ml(基準60以下)、コルチゾール1.8μg/dl(基準5.2~12.6)、GH2.7ng/ml(基準5以下)、IGF-I 164ng/ml(基準 112~271)、プロラクチン25.4ng/ml(基準15以下)。免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dl、抗サイログロブリン抗体24U/ml(基準0.3以下)。頭部単純MRIのT1強調矢状断像と頭部造影MRIのT1強調冠状断像を示す。
 最も考えられるのはどれか。

1. 髄膜腫
2. 下垂体腺腫
3. 頭蓋咽頭腫
4. サルコイドーシス
5. リンパ球性下垂体炎





62歳の女性。交通事故で頭部を強く打って搬入された。搬入後、頭痛を訴え嘔吐を繰り返しているうちに意識レベルが低下し、JCSⅢ-100となった。右瞳孔が散大し、対光反射が消失している。心拍数62/分、整。血圧180/90mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(マスク6l/分 酸素投与下)。
 診断のためにまず行うべきなのはどれか。

1. 頭部CT
2. 脳波検査
3. 腰椎穿刺
4. 脳血管造影
5. 脳血流SPECT





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