108D32 65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に…

65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたら、右手から前腕に痛みが走り、環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。手指を伸ばすように指示した際の手の写真と手関節部エックス線写真とを示す。環指と小指の中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり、屈曲は自動、他動共に可能である。また母指、示指、中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。15年前に関節リウマチの診断を受け、現在はメトトレキサートとプレドニゾロンにて治療中である。
病態として考えられるのはどれか。

1. 頸椎性脊髄症
2. 手根管症候群
3. 橈骨神経麻揮
4. 指伸筋腱断裂
5. 中手指節関節強直





11歳の男児。左足の靴下が履けない、走りにくい、床から起き上がりにくいことを主訴に来院した。5か月前に野球でスライディングをし、その後から左大腿部から膝部にかけての痛みが出現した。その後も野球を続けていたが、練習後の夜間に疼痛があり、朝には改善することを繰り返していた。安静時痛はなかった。2か月前には友人から跛行を指摘されたが、疼痛が改善傾向であったため様子を見ていた。1週前に、患児が立ったままでは左足の靴下を履けないことに父親が気付いた。身長l55cm、体重62kg。股関節前面部に圧痛と運動時痛とを認める。左股関節可動域は屈曲30°、伸展-10°、内旋0°、外旋40°。血液生化学所見に異常を認めない。来院時の両側股関節のエックス線写真を示す。
 最も考えられるのはどれか。

1. Perthes病
2. 大腿骨骨頭骨折
3. 坐骨結節骨端症
4. 大腿骨頭すべり症
5. 発育性股関節形成不全





60歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。35歳ころに下肢の筋力低下が出現し、徐々に進行した。40歳ころには上肢にも筋力低下が出現し、両手に粗大な動作時振戦がみられるようになった。50歳ころには、ろれつが回りにくくなり、半年前から嚥下障害が出現し鼻声になった。平地歩行はかろうじて可能である。発話の際に顔面筋の線維束性収縮が認められる。患者は3人兄弟の末子で兄が同じ症状を示すという。挺舌時の写真を示す。
最も考えられるのはどれか。

1. Huntington病
2. 球脊髄性筋萎縮症
3. 遺伝性脊髄小脳変性症
4. Charcot-Marie-Tooth病
5. Becker型進行性筋ジストロフィ-





32歳の女性。未経妊。挙児希望を主訴に来院した。29歳時に結婚し避妊はしていない。不正性器出血はない。初経12歳。月経周期40~90日、不整。身長160㎝、体重70kg。内診で子宮は正常大で付属器を触知しない。卵巣の経膣超音波像を示す。
この患者の不妊症の検査として有用性が低いのはどれか。

1. 夫の精液検査
2. 基礎体温の測定
3. プロゲステロン試験
4. 血中LH、FSHの測定
5. 血中テストステロンの測定





33歳の女性。2か月前の健康診断で高血圧を指摘され来院した。1年前の健康診断時は正常血圧であった。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。脈拍76/分、整。血圧180/110mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球455万、Hb12.8g/dl、Ht38%、白血球5,800。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン4.3g/dl、尿素窒素14mg/dl、クレアチニン0.8m g/dl、総コレステロール208mg/dl、Nal43mEq/l、K3.6mEq/l、Cl102mEq/l、ACTH 14.4pg/ml(基準60以下)、コルチゾール8.3μg/dl(基準5.2~12.6)、アルドステロン15 ng/dl(基準5~10)、血漿レニン活性51 ng/ml/時間(基準1.2~2.5)。CRP 0.2mg/dl。腹部大動脈造影像と左腎動脈造影像とを示す。
 この病態について正しいのはどれか。

1. 粥状硬化が原因となる。
2. 好酸球増多症がみられる。
3. 経皮的血管形成術の適応となる。
4. 尿中カリウム排泄が低下している。
5. アンジオテンシン変換酵素<ACE>阻害薬投与でレニンは低下する。





63歳の女性。腹痛のため搬入された。2日前から徐々に増悪する下腹部の持続痛を自覚していたが、本日突然に激痛となり、動けなくなったため救急搬送された。約5年前から時々下腹部痛を自覚し、自宅近くの診療所で内服薬を投与されて軽快していた。身体所見では腹部にBlumberg徴候と筋性防御を認めた。胸腹部エックス線写真でfee airを、腹部CTでfree air、腹水貯留およびS状結腸の壁肥厚を認めたため、大腸穿孔による腹膜炎と診断して緊急手術を行った。術式はS状結腸切除術と人工肛門造設術であった。摘出されたS状結腸の標本の写真を示す。
 穿孔の原因となったのはどれか。

1. 大腸癌
2. 腸結核
3. 大腸憩室炎
4. 潰瘍性大腸炎
5. 大腸ボリポーシス





大気汚染に係る環境基準の対象物質はどれか。

1. 鉛
2. カドミウム
3. 二酸化硫黄
4. アルキル水銀化合物
5. ポリビニルアルコール





52歳の男性。右季肋部痛を主訴に来院した。昨夜、夕食後に右季肋部痛が出現し今朝まで持続している。体温36.5℃。脈拍84/分、整。血圧124/68mmHg。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦で右季肋部に圧痛を認める。反跳痛を認めない。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球456万、Hb14.5g/dl、Ht44%、白血球11,000(桿状核好中球8%、分葉核好中球60%、好酸球2%、リンパ球30%)、血小板21万。血液生化学所見:総ピリルピン2.0mg/dl、AST 158IU/l、ALT 145IU/l、ALP 580 IU/l (基準115~359)、γ-GTP 182 IU/l (基準8~50)、アミラーゼ125IU/l (基準37~160)。CRP 3.4mg/dl。腹部超音波検査で異常を認めたため行ったERCPを示す。
 治療として最も適切なのはどれか。

1. 蛋白分解酵素阻害薬投与
2. 経口胆石溶解薬投与
3. 体外衝撃波結石破砕術
4. 内視鏡的結石除去術
5. 膵頭十二指腸切除術





42歳の男性。微熱を主訴に来院した。4か月前から微熱を自覚していた。3週前から全身倦怠感と手足の関節痛とが出現し、微熱も続いているため心配になって受診した。1週前に数秒間の眼前暗黒感を生じたという。4か月間で5kgの体重減少がある。意識は清明。身長163cm、体重62kg。体温37.2℃。脈拍80/分、整。血圧136/82mmHg。呼吸数18/分。SpO298%(room air)。眼除結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心尖部に体位によって強さが変化する拡張期の心雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音は正常。関節の腫脹を認めない。尿所見に異常を認めない。血液所見:赤血球468万、Hb13.9g/dl、Ht42%、白血球12,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球45%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板21万。血液生化学所見に異常を認めない。免疫血清学所見:CRP1.0mg/dl、リウマトイド因子<RF>陰性、抗核抗体陰性、CH50 36U/ml(基準30~40)、C3 52mg/dl(基準52~112)、C4 20 mg/dl (基準16~51)、ツベルクリン反応陰性。血液培養は陰性。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
 診断のために有用な検査はどれか。

1. 心エコー
2. 骨髄穿刺
3. 腹部単純CT
4. 上部消化管内視鏡検査
5. 全身Gaシンチグラフィ





ヒト造血幹細胞について誤っているのはどれか。

1. 多分化能を有する。
2. 自己複製能を有する。
3. 胎生期初期は骨髄に存在する。
4. 細胞表面抗原はCD34陽性である。
5. G-CSFの投与により末梢血中に増加する。





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