107回

人体の模式図を示す。
打診によって肋骨脊柱角叩打痛を確認する部位はどれか。

1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤





35歳の男性。昨日上腹部痛を訴え診療所を受診した患者が、腹痛が増悪したため再び来院した。今朝から右下腹部に痛みが移動しているという。昨日の診察では上腹部に軽度の圧痛があったが、本日は腹部の診察で右下腹部に限局した圧痛を認める。
次に行うべき対応として最も適切なのはどれか。

1. 診療所で経過観察する。
2. 翌日の再受診を指示する。
3. 鎮痛薬を処方し帰宅させる。
4. 数時間後の再受診を指示する。
5. 手術可能な医療機関へ紹介する。





4歳の女児。浮腫を主訴に来院した。1週前から顔面の浮腫に両親が気付いていたという。尿量が少ないことも気になっていたという。2か月前に測定した体重は15.0kgであったが、本日は18.7kgである。体温36.6℃。心拍数104/分。血圧86/70mmHg。呼吸数16/分。尿所見:蛋白4+、糖(−)、潜血(−)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球480万、Hb 14.8g/dl、Ht 48%、白血球7,300(分葉核好中球51%、好酸球1%、単球4%、リンパ球44%)、血小板40万。血液生化学所見:総蛋白4.9g/dl、アルブミン1.9g/dl。尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.3mg/dl、総コレステロール300mg/dl、AST 15IU/l、ALT 15IU/l、Na 130mEq/l、K 4.0mEq/l、Cl 95mEq/l。入院の上、治療を行うことになった。
保護者への説明で適切なのはどれか。

1. 「高蛋白食が必要です」
2. 「塩分制限は必要ありません」
3. 「入院中は絶対安静が必要です」
4. 「副腎皮質ステロイドの治療が必要です」
5. 「体重が元に戻るまで利尿薬が必要です」





病院の受付から報告を受け、患者を他の患者と接触のない救急室の一室に隔離するよう指示した。
最初に行うべきなのはどれか。

1. 警察に問い合わせる。
2. 動脈血ガスを測定する。
3. バイタルサインをチェックする。
4. 症状と発症時の状況とを詳しく聞く。
5. 患者に服を脱いでもらい、密封できる袋に詰めてもらう。





徒手筋力テストの図を示す。矢印の方向に左下肢を動かしている。
主に働く筋はどれか。

1. 腹直筋
2. 腸腰筋
3. 中殿筋
4. 縫工筋
5. 大腿四頭筋





25歳の既婚女性。月経周期は30〜40日である。最終月経は昨年の12月1日から5日間で、今年の1月12日に市販のキットで妊娠検査を行ったところ陽性であったため同日受診した。腟鏡診で分泌物は白色少量である。子宮は鵞卵大で軟。経腟超音波像を示す。妊娠初期と診断し患者に伝えた。
現時点での対応についての説明として適切なのはどれか。

1. 「経過観察とします」
2. 「止血薬を処方します」
3. 「子宮収縮抑制薬を処方します」
4. 「直ちに子宮内容除去術を行います」
5. 「本日もう少し診察して分娩予定日を決めます」





55歳の女性。口腔粘膜疹と全身の皮疹とを主訴に来院した。2か月前から口腔粘膜にびらんが出現した。1か月前から全身に径3cmまでの水疱が多発してきた。皮疹の生検組織の蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGとC3の沈着を認める。口腔内粘膜疹の写真(A)と皮疹の生検組織のH-E染色標本(B)とを示す。
診断はどれか。

1. 接触皮膚炎
2. 尋常性天疱瘡
3. 疱疹状皮膚炎
4. 水疱性類天疱瘡
5. 後天性表皮水疱症





患者を救急室で診察し以下の情報を得た。
既往歴 : 幼少時からアレルギー性鼻炎がある。
生活歴 : 独身。1人暮らし。会社員。喫煙は20本/日を5年間。飲酒はビール500ml/日を5年間。
家族歴 : 母親が高血圧症で内服加療中。
現 症 : 意識は清明。頭痛と悪心とを訴えている。体温36.8℃。脈拍108/分、整。血圧140/90mmHg。呼吸数24/分。SpO2 92%(room air)。瞳孔は高度に縮瞳し、対光反射は消失している。鼻汁、流涎および発汗がみられる。四肢に運動麻痺を認めない。腱反射の異常を認めない。呼吸音に異常を認めない。心雑音を聴取しない。
この患者で予想される血液生化学所見はどれか。

1. CK高値
2. 血糖低値
3. ALT高値
4. クレアチニン高値
5. コリンエステラーゼ〈ChE〉活性の低下





白血球減少をきたすのはどれか。

1. Sweet病
2. 成人Still病
3. Sezary症候群
4. Weber-Christian病
5. 全身性エリテマトーデス〈SLE〉





63歳の女性。血便を主訴に来院した。4か月前から便に血が混じるようになり、持続しているため心配して受診した。体温36.4℃。脈拍72/分、整。血圧124/66mmHg。血液所見:赤血球350万、Hb 10.3g/dl、Ht 30%、白血球6,600、血小板35万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/dl、AST 25IU/l、ALT 33IU/l、LD 300IU/l(基準176〜353)。注腸造影像(A)と肛門縁から3cmの部位の大腸内視鏡像(B)とを示す。
次に行う検査として適切なのはどれか。

1. 胸腹部CT
2. 直腸内圧測定
3. 腹部血管造影
4. 超音波内視鏡検査
5. 半年後の大腸内視鏡検査