107回

25歳の女性。高血圧の精査のため来院した。6か月前に胃腸炎症状で自宅近くの診療所を受診し高血圧を指摘された。3か月前から食欲が亢進し体重が4kg増加した。身長154cm、体重64kg。脈拍76/分、整。血圧156/100mmHg。顔面は赤ら顔で丸く、ざ瘡を認める。尿所見:糖1+。
所見として予想されるのはどれか。

1. 脱毛
2. 筋肥大
3. 過多月経
4. 発汗過多
5. 伸展性皮膚線条





64歳の男性。労作時の息切れと左胸痛とを主訴に来院した。20歳からビルなどの解体業に約30年間従事した。3か月前から咳が出現し、次第に労作時の息切れと左胸痛とを自覚するようになったため受診した。身長168cm、体重62kg。体温36.9℃。脈拍92/分、整。血圧152/88mmHg。呼吸数26/分。SpO2 96%(room air)。心音に異常を認めないが、左呼吸音が減弱している。血液所見:赤血球350万、Hb 11.2g/dl、Ht 34%、白血球8,800、血小板29万。血液生化学所見:総ビリルビン0.3mg/dl、AST 30IU/l、ALT 24IU/l、LD 460IU/l(基準176〜353)。CRP 3.2mg/dl。胸部CT(A)とFDG-PET(B)とを示す。
この疾患でみられるのはどれか。

1. 胸部の鼓音
2. 閉鎖性換気障害
3. 胸水中のブドウ球菌
4. 胸水ヒアルロン酸高値
5. 胸水アデノシンデアミナーゼ〈ADA〉高値





58歳の女性。健康診断で尿糖を指摘され精査のため来院した。母親と姉とが糖尿病で加療中である。身長146cm、体重44kg。尿所見:蛋白(±)、糖3+、ケトン体2+、血液生化学所見:随時血糖302mg/dl、HbA1c(NGSP)7.8%(基準4.6〜6.2)。
現時点での検査として適切でないのはどれか。

1. 眼底検査
2. 尿中アルブミン測定
3. 尿中Cペプチド測定
4. 膵島関連自己抗体測定
5. 経口グルコース負荷試験





2か月の男児。生後まもなく心雑音を指摘され、心エコー検査で右室流出路狭窄、心室中隔欠損および大動脈騎乗を指摘されている。
この患児の治療方針として正しいのはどれか。

1. 肺動脈絞扼術を行う。
2. 根治治療は成人期に行う。
3. プロスタグランディンを投与する。
4. 直ちに心室中隔欠損閉鎖術を行う。
5. 肺動脈の発育後に心内修復術を行う。





72歳の5回経妊5回経産婦。数年前から持続する外陰部違和感を主訴に来院した。外陰部の写真を示す。
この疾患の症状でないのはどれか。

1. 頻尿
2. 尿失禁
3. 帯下増加
4. 性器出血
5. 鼠径部痛





55歳の男性。胸痛を主訴に来院した。3年前から脂質異常症のため外来通院中である。今朝5時に圧迫感を伴う胸痛を布団の中で自覚したため受診した。胸痛は3分間続いたが受診時には自覚症状はない。脈拍72/分。血圧122/80mmHg。心音に異常を認めない。心電図検査を実施しようとしたところ急に胸痛が出現したが、ニトログリセリン錠の舌下投与で速やかに消失した。胸痛出現時と消失後の心電図(A、B)を示す。緊急に施行した冠動脈造影では冠動脈の閉塞や有意な狭窄は認められない。
治療薬で適切なのはどれか。

1. α遮断薬
2. β遮断薬
3. カルシウム拮抗薬
4. アンジオテンシン変換酵素阻害薬
5. 非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉





40歳の女性。皮疹と全身倦怠感とを主訴に来院した。3か月前から顔面、両肘および両手に皮疹が出現した。2週前から四肢の脱力、筋肉痛および全身倦怠感を認めた。意識は清明。身長158cm、体重52kg。体温37.2℃。脈拍72/分、整。血圧120/84mmHg。呼吸数28/分。赤沈38mm/1時間。血液所見:赤血球420万、Hb 11.5g/dl、Ht 40%、白血球4,700、血小板28万。血液生化学所見:CK 1,404IU/l(基準30〜140)。免疫学所見:CRP 0.4mg/dl、抗核抗体80倍(基準20以下)。顔面と手の写真(A、B)を示す。
この疾患で注意すべき合併症はどれか。

1. ぶどう膜炎
2. 間質性腎炎
3. 間質性肺炎
4. 虚血性心筋症
5. 自己免疫性肝炎





51歳の男性。労作時の息苦しさを主訴に来院した。半年前に全身倦怠感と微熱とが出現したため自宅近くの診療所を受診した。外来検査で赤沈亢進、白血球増加および高γ-グロブリン血症を認め、抗菌薬の投与を受けたが改善しなかった。2か月前から労作時に息苦しさを感じるようになり、増強してきたため紹介され受診した。脈拍92/分、整。血圧120/80mmHg。呼吸音に異常を認めない。座位と仰臥位とで心音に異常を認めないが、左側臥位で心尖部に第Ⅱ音の直後に過剰音を聴取する。胸部エックス線写真と心電図とに異常を認めない。
最も考えられるのはどれか。

1. 心膜炎
2. 左房粘液腫
3. 僧帽弁狭窄症
4. 感染性心内膜炎
5. 僧帽弁逸脱症候群





28歳の女性。腹痛と下痢とを主訴に来院した。年末の休暇で帰省し、昨日の夕食に貝類を多く含む魚介類を家族とともに生食した。本日昼ころから、軽度の腹痛を伴う水様下痢が出現し、5、6回排便があったため受診した。母親と妹とが同じ時期から下痢を発症しているが程度は軽い。体温36.8℃、脈拍84/分、整。血圧112/76mmHg。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。腸雑音は亢進している。血液所見:赤血球440万、Hb 13.5g/dl、Ht 41%、白血球8,300、血小板18万。血液生化学所見:尿素窒素14mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、Na 137mEq/l、K 3.4mEq/l、Cl 115mEq/l。CRP 0.1mg/dl。
治療として適切なのはどれか。

1. 経口補液
2. 抗菌薬の投与
3. 抗コリン薬の投与
4. 抗ウイルス薬の投与
5. 非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉の投与





58歳の男性。心窩部鈍痛を主訴に来院した。2か月前から時々心窩部に鈍痛があったが、食事との関係は特になかった。既往歴に特記すべきことはない。身体所見に異常を認めない。血液所見:赤血球326万、Hb 11.5g/dl、Ht 35%、白血球5,200、血小板19万。その他の血液検査で異常を認めない。上部消化管内視鏡像を示す。病変部からの内視鏡下生検組織で腺癌と診断された。胸腹部CTで転移を認めない。
治療として適切なのはどれか。

1. 胃切除術
2. 放射線治療
3. レーザー焼灼術
4. ホルモン補充療法
5. 内視鏡的粘膜切除術