107回

70歳の男性。意識障害のため搬入された。冬の寒い日に長時間の停電があり、自宅で発見された時には意識はなく暖房は消えて室内は冷えきっていたという。救急搬送時から救急車内の暖房や保温シートなど表面加温が開始された。搬入時、意識レベルはJCS Ⅲ-300。腋窩温32.0℃。脈拍60/分、整。血圧92/52mmHg。呼吸数10/分。SpO2 88%(リザーバー付きマスク10 l/分酸素投与下)。全身の皮膚は冷たく、発汗はない。
まず行うべきなのはどれか。

1. 頭部CT
2. 気管挿管
3. 温浴加温
4. 胸骨圧迫
5. 尿道カテーテル留置





生後15日の新生児。昨夜からの胆汁性嘔吐と血便とを主訴に来院した。上部消化管造影像を示す。
この患児について正しいのはどれか。

1. 腹部に腫瘤を触知する。
2. 緊急手術が必要である。
3. 虫垂は右下腹部にある。
4. 下部消化管造影が必要である。
5. 腹部超音波検査でtarget signがみられる。





72歳の男性。2日前に急性心筋梗塞のため入院し、緊急の経皮的冠動脈インターベンションを受けた。術後の経過は良好であり、今朝は食事を全量摂取した。午前中に冠動脈疾患集中治療室〈CCU〉から一般病棟に移る予定であった。主治医の回診時、脈拍92/分、整。血圧128/72mmHg、SpO2 98%(room air)であった。主治医と会話中に患者が突然胸部不快感を訴え、その直後に意識を消失した。呼びかけに反応がなく、頸動脈の拍動を触知しない。この時のモニター心電図を示す。
直ちに行うべきなのはどれか。2つ選べ。

1. 胸骨圧迫
2. リドカインの静脈内投与
3. 体外式ペースメーカの留置
4. 電気的除細動(電気ショック)
5. 緊急冠動脈インターベンション





70歳の女性。舌の疼痛を主訴に来院した。舌に白色病変を認める。病変部から採取した白色物質の苛性カリ〈KOH〉直接鏡検法の写真を示す。
治療として適切なのはどれか。

1. 抗真菌薬を塗布する。
2. 抗菌薬を経口投与する。
3. 白色病変部の舌を部分切除する。
4. オピオイドで疼痛コントロールを行う。
5. 副腎皮質ステロイド含有軟膏を塗布する。





高齢者の高血圧症の特徴はどれか。

1. 拡張期血圧が高い。
2. 血圧の日内変動が小さい。
3. 起立時に血圧が上昇しやすい。
4. 脳血流の自動調節能が低下している。
5. 降圧薬の投与で脳血管障害の発症は減少しない。





職業性腰痛の予防対策として正しいのはどれか。

1. 照明を暗くする。
2. 室温を低めに保つ。
3. 同じ作業を繰り返す。
4. 荷物を躯幹から離して持つ。
5. 腰を下げて荷物を持ち上げる。





10歳の男児。わいせつな言葉を口走ることを主訴に両親に伴われて来院した。5歳ころから瞬目、肩をすくめる、首振り及び咳払いなどの突発的かつ律動的で反復する運動が出現し、軽快と増悪とを繰り返してきた。最近、主訴の症状が出現した。特記すべき既往歴はない。神経学的な所見に異常を認めない。
この患児について正しいのはどれか。

1. 親の過干渉が主な原因である。
2. 異常な運動は睡眠中ほぼ消失する。
3. 置かれた状況による症状の変動は少ない。
4. 成人まで症状が軽快せずに持続することが多い。
5. ごく短時間でも自分で症状を止めることはできない。





52歳の男性。大量飲酒を主訴に妻に伴われて来院した。23歳から飲酒を始め、10年前からは日本酒1升を毎日飲酒していた。この半年間は朝から飲酒し、食事量が減少し、仕事も休みがちになった。健康診断で肝機能障害を指摘されている。意識は清明で、静穏である。このままではいけないと説明したが、本人は「酒を飲まないと眠れない。酒はやめようと思えばやめられる」と述べている。
対応として適切なのはどれか。

1. 節酒を勧める。
2. 抗酒薬を妻に渡す。
3. 抗精神病薬を処方する。
4. 閉鎖病棟に入院させる。
5. 自助グループへの参加を勧める。





発赤、腫脹および疼痛が強い肛門周囲膿瘍でまず行うべき対応はどれか。

1. 絶食
2. 硬化療法
3. 切開排膿
4. 痔瘻根治手術
5. 人工肛門造設術





環境による障害について正しいのはどれか。

1. 深部体温44℃の熱中症は予後が悪い。
2. 減圧症は旅客機に搭乗することで改善する。
3. 凍傷では壊死部分のマッサージが有効である。
4. 高地脳浮腫では酸素吸入で登山続行が可能となる。
5. 全身被ばく後に下血を伴う急性放射線障害は予後が良い。





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