108回

32歳の女性。健康診断で右水腎症を指摘され精査目的に来院した。10年前から数か月に1回右背部に軽い鈍痛を自覚していたが、20分程度安静にしていると軽快していた。右肋骨脊柱角に軽度の叩打痛を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血1+、沈渣に赤血球1~4/1視野、白血球1~5/1視野。血液所見:赤血球432万、Hb13.6g/dl、Ht43%、白血球6,900、血小板28万。血液生化学所見:総蛋白7.6g/dl、アルブミン4.3g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、尿酸5.8mg/dl、Nal34mEq/l、K3.8mEq/l、Cl105mEq/l。CRP 0.1mg/dl。腹部エックス線写真で尿路結石像を認めなかった。腹部超音波像を示す。
診断のために有用なのはどれか。2つ選べ。

1. PET/CT
2. 腹部単純MRI
3. 逆行性尿路造影
4. 腎シンチグラフィ
5. カラードプラ腹部超音波検査





58. よび脂質異常症に対して内服治療中である。神系学的診察で異常を認めない。左頸部で血管雑音を聴取する。頭部MRIで明らかな脳梗塞を認めない。左総頸動脈影像を示す。
治療法で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 動脈塞栓術
2. 血栓溶解療法
3. 動脈瘤塞栓術
4. 頸動脈内膜剥離術
5. 頸動脈ステント留置術





46歳の女性。月経周期が短くなったことを主訴に来院した。もともと月経周期は28日型、整であったが、数年前から22~26日に短縮しているという。過多月経はみられない。
最も考えられるのはどれか。

1. 黄体機能不全
2. 高プロラクチン血症
3. 下垂体前葉機能低下症
4. 原発性甲状腺機能低下症
5. 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症





42歳の男性。呼吸困難のため搬入された。庭で木の伐採をしていたところ、蜂に刺された。大丈夫と思い様子をみていたが、数分後に呼吸困難が出現し、救急車で搬送された。意識レベルはJCSⅠ-2。脈拍84/分、整。血圧80/58mmHg。呼吸数32/分。SpO293%(リザーバー付マスク10l/分 酸素投与下)。顔面は蒼白で口唇に浮腫を認める。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。吸気時に喘鳴を聴取する。胸腹部、背部および四肢の皮膚に膨疹が多発している。
急速輸液とともにまず投与すべきなのはどれか。

1. リドカイン
2. アトロピン
3. アドレナリン
4. ヒドロコルチゾン
5. プロプラノロール





32歳の初産婦。産褥3日目で入院中である。妊娠38週5日に陣痛発来し、3,200gの女児を経膣分娩した。分娩時間は15時間で、分娩時出血量は250mlであった。本日朝の体温は37.4℃、悪露は赤色で少量であった。昼食後「血の塊が出た」との訴えがあり診察を行った。腹部の皮膚に縦走する多数の白色の線を、両側下腿に浮腫を認めた。子宮底は臍高で柔らかく触知し、膣鏡診で凝血塊を伴う中等量の血性分泌物と子宮口から持続する少量の出血とを認める。
 対応として適切なのはどれか。

1. 子宮摘出
2. 止血薬の投与
3. 利尿薬の投与
4. 子宮動脈塞栓術
5. 子宮収縮薬の投与





36歳の1回経妊1回経産婦。妊娠13週。第1子が21trisomyであったことから、妊娠中の第2子の検査を希望して来院した。現時点で母体、胎児ともに妊娠継続に問題はない。
まず行うべき対応はどれか。

1. 羊水検査
2. 絨毛検査
3. 両親の染色体検査
4. 遺伝カウンセリング
5. 母体血清マーカー検査





母体血清マーカー検査

1. 除 染
2. 血圧測定
3. 拮抗薬投与
4. 制吐薬投与
5. 緊急血液透析





78歳の男性。かかりつけ医からの紹介で総合病院の初診外来を受診した。担当医は高齢者総合機能評価<CGA>を意識した面接を行った。自己紹介や患者確認など導入部分を終えた後の医師と患者の会話を以下に示す。
医 師「では、少し質問させてください。これから言う言葉を繰り返してください。
 後でまた聞きますから覚えておいてください。桜、猫、電車」
患 者「桜、猫、電車」
医 師「今日はどうやって病院まで来られましたか」
患 者「タクシーで来ました」
医 師「ご自宅ではどなたとお住まいですか」
患 者「妻と息子夫婦の4人暮らしです」
医 師「お風呂はどうしていますか、おひとりで入っておられますか」
患 者「いや1人では湯船から上がるのは大変なので、ちょっと手伝ってもらっています」
医 師「先ほど覚えていただいた言葉をもう一度言ってみてください」
患 者「桜、猫、電車」
医師が聴取していない項目はどれか。

1. 気 分
2. 生活環境
3. 認知機能
4. 基本的日常生活動作
5. 手段的日常生活動作





65歳の男性。咳と労作時の息切れとを主訴に来院した。1年前に咳嗽と喀痰とを訴え来院し、右下葉の原発性肺癌と診断された。手術適応がなかったため、抗悪性腫瘍薬による化学療法を施行後、根治を目的に放射線治療を行った。照射終了後6週目に、咳嗽と労作時の息切れとを自覚し受診した。喫煙は20本/日を45年間。意識は清明。身長165cm、体重72kg。体温36.5℃。呼吸数16/分。SpO284%(room air)。右胸部にfine cracklesを聴取する。血液所見:赤血球456万、Hbl3.3g/dl、Ht40%、白血球10,800(桿状核好中球9%、分葉核好中球67%、好酸球1%、好塩基球1%、単球10%、リンパ球12%)、血小板35万。CRP 9.2mg/dl。胸部エックス線写真と肺野条件の胸部単純CTとを示す。
この病態について正しいのはどれか。

1. 発症率は照射総線量に依存しない。

33歳の1回経妊1回経産婦。妊娠36週。帝王切開術前の検査のため来院した。2週後の妊娠38週に選択的帝王切開術を予定している。これまでの妊婦健康診査では異常は認められなかった。第1子は妊娠39週で分娩停止のため帝王切開術で出生した。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧120/70mmHg。内診で子宮口は閉鎖、Bishopスコアは2点である。両下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球386万、Hb11.4g/dl、Ht34%、白血球11,000(桿状核好中球17%、分葉核好中球50%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球25%)、血小板21万、PT10.0秒(基準10~14)、APTT28.4秒(基準対照32.2)。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン4.8g/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、直接ビリルビン0.3mg/dl、AST 28IU/l、ALT 18IU/l、LD 270IU/l(基準176~353)、ALP 350IU/l (基準:115~359)、γ-GTP 36IU/l(基準8~50)、CK 60IU/l(基準30~140)、尿素窒素9mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、尿酸3.5mg/dl、血糖80mg/dl、総コレステロール280mg/dl、トリグリセリド190mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。腹部超音波検査で胎児発育は週数相当である。胎児心拍数陣痛図に異常を認めない。
現時点での対応として適切なのはどれか。

1. 経過観察
2. 鉄剤投与
3. 抗菌薬投与
4. 利尿薬投与
5. HMG-CoA還元酵素阻害薬投与





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